2009年8月20日星期四

期末報告


  新海誠監督の作品、「秒速5センチメートル」は「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3本の短編から構成されている電車の物語だ。映画に描かれているのは、普通の彼と彼女の話だ。
  

  遠野貴樹という主人公が親の転勤によって東京の小学校に転校してきてから一年後、篠原明里という少女も同じクラス に転校してきた。まだ幼年の二人に、次第に互いの微妙な感情が生まれた。しかし、二人のその親密な世界は、明里の再びの転校によって、はかなく失われてしまう。
  季節が巡り、中学一年の夏、貴樹の郵便ポストに明里からの手紙が届く。彼は文通を始め、互いの気持ちを交換する幸福を再び手に入れる。
  その冬、今度は、貴樹の鹿児島県への転校が決まる。今よりもっと遠くに離れてしまえば、もう会えないかもしれない。そう思った二人は、手紙で約束を交わす。放課後に貴樹が電車に乗り、明里がいた栃木県の岩舟駅まで行く。
  約束の当日は、朝から冷たい雨が降っていた。貴樹が学校を出るころには、雨は雪に変わる。次第に雪に覆われていく街を電車の窓から眺めながら、貴樹は明里の待っている岩舟駅へ向かう、、、





   アニメが描く日本の電車の魅力を研究したいと思って、映画に出てくる場所に行ってみることにした。七月の週末に、新宿から、大宮、野木、小山、宇都宮、岩舟まで、貴樹が約束の場所に進むコースを沿って訪ねた。通行人に聞いて、正しい場所を確かめた。実際の場所の写真を撮り、映画のシーンと比べてみると、非常に似ていると感じた。それから、車内や車窓からの景色を眺めていると、明里のところに向かう貴樹の複雑な気持ちをなんとなく理解できた。そして、自分の似た経験にも思いを馳せた。

新宿駅

  出発地は、新宿駅だ。 今まで訪ねた駅の中で、一番迷いやすいのは、もちろん新宿駅だ。
  現在ではJR・私鉄・地下鉄の多くの路線が集まって、毎日たくさんの観光客やサラリーマンがここで乗換をしている。さらに、駅周辺は日本最大の繁華街となっており、昼夜を問わず人の流れが絶える事はない。一日平均乗降者数は346万人で世界の中で一番多い駅だ。
  新宿の西改札口を出て、柱が立ち並ぶ、巨大な空間を見る。向こうに何十台もの券売機が並んでおり、広告の柱がピカピカ光っている。大勢の人間の声がワーンという低いひびきになって、地下の空間に満ちている。インタビューした人によると、東京に住んでいる人が、時々、孤独を紛らわすために、友達を待つ振りをして新宿駅のまわりを歩き回るそうだ。



小田急線の新宿の出口。



小田急線ホームからJR西口改札への階段。



柱が立ち並ぶ、巨大な空間を見る



崎京線の告示板。



崎京線のホーム、左上は京王百貨店。


埼京線
  新宿駅の埼京線のホームで、平均通勤時間や電車の中ですることについて、日本人にインタビューした。
  僕がインタビューした十人の中で、一人は、毎日の平均通勤時間が二時間、五人は三時間、三人は四時間、一人は五時間だった。そのように長い時間、電車の中で、携帯でメールをしたり、NDSやPSPなどで最新のゲームをしたり、外の景色を眺めたり、ポケットに入れてあるSF小説を取り出して読んだりしている。時間が知らず知らずのうちにどんどん過ぎているようだ。


  インタビューした王さんという方は、友達と一緒に乗っている時も、話さないで、別々のことをするそうだ。


崎京線のホーム。



ホームから北の方向の景色。


大宮駅

  大宮駅は、新宿駅ほど大きくないが、巨大なターミナルが立っている。東北新幹線と長野新幹線の分岐点として、乗り換えのために来る人々が、地上ホームにも地下ホームにも大勢並んでいるそうだ。
  僕は、埼京線を降りて長い階段を昇り、駅の人込みの中を乗り換えの宇都宮線のホームに向かった。

崎京線ホームのトンネル。



宇都宮線の札。



大宮の改札口。



アニメには,Starberk's Coffeeを描いて、現実は、もちろん、Starbuck's Coffee。



宇都宮線の9番ホーム


宇都宮線
  宇都宮線は、JR東北本線のうち、東京の上田から栃木県の宇都宮までのJR線だ。大宮と小山の間の区間は、東京のJR線より混み合っていた。皆そろそろ一日の仕事なり勉強なりを終え、家に帰って行く時間だったのだ。
  列車は他の電車に比べるとずっと古く、座席は四人掛けのボックス席で、それは長野県の別所温泉電鉄というローカル線と非常に似ていると感じだ。景色からはすっかり建物が少なくなり、どこまでも広がる田園は完全に緑に染まっていた。東京を出てから、次第に寝たり遠い景色を眺めたりする人々が増えてきた。
  一ヵ月前、崎京線と宇都宮線で通勤している加奈新太という作家にインタビューした時に、加奈さんは「宇都宮線車内は帰宅する人々が混み始めていて、座席に座ることはできなかった。僕は他の何人にならって最後尾の壁によりかかり、吊り広告の週刊誌を見出しを眺め、窓の外を眺め、時折乗客の姿を盗み見た。」と言った。僕も、美人がいれば、時々そんな恥ずかしいことをするだろう。


宇都宮線の久喜駅の24番柱。



久喜のホーム。



宇都宮線の野木駅の一番前の告示板。



劇中とは少し違うようなね。


宇都宮線の路線図。


小山駅
  小山駅は大きいが、人はかなりまばらだ。東北新幹線はここにしばらく停車するが、JRの両毛線は、二十分ぐらいホームに止まる。新幹線のホームは、ずっしりと重厚な感じがある。そして、両毛線のホームは、コンクリートで、太い四角い柱が等間隔に並び、青白い蛍光灯は、僕のまわりのトンネルのようにぽっかりあいた空間をぼんやりと照らしていた。
  ちょっと寂しい感じだ。インタビューした高田さんによると、栃木県のJR駅には、椅子が皆無なので、さっさと歩く人々が、すこし休むこともできないそうだ。広いホームには何もない。時々寂しさに包まれてしまうわけかもしれない。

両毛線
  両毛線は、栃木県の小山から群馬県の高崎まで結ぶJR線だ。今まで乗った列車の中で、一番古い電車かもしれない。電車に揺られてゆくと、東京の路線に比べて駅と駅との距離が信じられないくらい遠く離れていて、時間も信じられないぐらい静かに流れている。赤く明滅するランプの付いた巨大な鉄塔が、遠い山まで並んでいた。その黒く巨大なシルエットは、まるで、故郷に帰りたかった流浪武士のように見えた。


南口の跨線橋から、小山駅新幹線ホームを写真を撮る。ちょっと重厚な感じのホーム。



小山の改札口。



JR両毛線の電子告示板。



小山駅の全景。


両毛線ホームの前の地下通路。


はは、同じでしょう?



大きく広いホーム。



両毛線のホームにあるきそばや。



ホームの末端にある自動販売機。



宇都宮線のホームで、十二年後、明里が東京に行く電車を待っている。


岩舟駅
  終点、岩舟駅に着いた。岩舟駅は、2006年から無人駅になった。改札口はないが、簡単なSuicaの機械がある。2000年から毎日使っている人は減っているそうだ。
  陸橋からは駅前の町が見えた。家の灯りは数えられるくらいしか灯っていなく、町はまだ寝ていたようだ。


岩舟駅。


ホームから跨線橋を見える。



両毛線は、2003年に無人化され、さらに2006年に駅舎が改築されたから、劇中の雰囲気はもうない。


岩舟駅跨線橋から外の景色。


岩舟駅の待合室。



岩舟駅の待合室2



駅から出て、右に曲がって、もうすぐ行くと、映画ど同じ街灯がある。


駅の出口。


駅の前。


巨大な電線の塔、これは、両毛線の太平下駅の周りにある。



電信柱が並んでいる道です。これも両毛線の太平下駅の周りにある。



岩舟駅のホームで、明里は貴樹君を告別する。



出口の前の道を(西方向)に歩いていて、2~3分ぐらい一番目いの交差点を左に曲がる所。




  

  まとめると、電車は、日本人にとって、大切なもののはずだ。妃乃という東大の友達によると、電車で旅行することが、素晴らしいそうだ。その上、いろいろな電車についての月刊誌があり、電車のオタクもたくさんいる。

  

  人は、だれにも、長い鉄道みたいな長い人生があるはずだ。それから、きれいな鉄道の景色みたいなきれいな夢を抱いているはずだ。


他:このプログラムに撮ったいい写真:

夕刻に瀬戸内海を渡った列車。日没の残光が感じられ、その光が水面に映えて綺麗でした。

夕焼けがこんなに紅く染まるのは久しぶりだ。そして、流星みたい飛行機が静かに飛んだ。

目があけられないほどの日光!新幹線が音を立つ通過した。

夕刻の時、埼京線のホームは真っ暗になる。

入口からホームに行く通路は石と木でできている。

白い曇りが湧き出して、列車が走っている。

海を背景にして、電車が通過している。

廃止されたトンネルの中の鉄道だ。

誰もいなく長いホームに、残された荷物だ。

午後の紅茶、遠方まで旅行しよう。

終わり
ありがとうございます!

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